外科外来

今日は1週間延期になった外科の外来日です。カンファの結果を聞かせてもらえました。

人工心肺は使用しない方向でtryしてみる。下大静脈、肝静脈の状態や心房までの距離によっては使用するかもしれない。その場合は30分程度止めることになる。

心配していた弁の逆流については、弁形成しないと決定。軽度なのでこれ以上逆流を減らすのは難しい。右側相同(無脾症)の子は弁が一番問題になるが、逆流が軽度でグレンやフォンタンの前に弁の処置をしなくてすんでいる子はその後も弁形成や弁置換することなく成長できている子が多い。

コイル詰めをして、早ければ翌日遅くても1週間後にフォンタン術の予定。

フォンタン後、思ったよりもサチュが上がらない場合は酸素付けて退院することもある。だいだい3分の1程度の割合。

グレン後に半数の割合で発生する横隔膜麻痺(上大静脈に沿って横隔膜の神経がある)については、フォンタン後にはほとんどみられない。なぜならグレンの際にフォンタンの準備段階として肺動脈に人工血管を縫いつけ、ゴアテックスのカバーをつけている。今回は心臓の上部分を触らないので。

これについては「なるほど〜」という感じ。考案された先生はすごいな〜。これがうちの病院のフォンタン術の特徴なんですね。グレンの時にできる準備をしておくことで、時間を短縮できるかたオフポンプが可能なんですね。一番懸念していた弁形成がなくなったので、少し肩の荷が下りた気がします。心臓自体を切るのと切らないのとでは、侵襲度が大きく違うからね。