グレン手術当日

7ヶ月4日 体重6200グラム
手術までの時間を病室で過ごしました。なんとも言い難い時間です。ほんとに筆舌に尽しがたい。オペ中の万が一のことなんか考えたくないから、そんなことは無理矢理頭の隅に追いやって、不安を打ち消すようにこうたろうをずっーと抱っこしてました。手術の時間が近づき、看護師さんが病室に来てモニターを外しだした途端、それまで機嫌が悪かったのに泣きやみ、手術室の前でこうたろうを麻酔科医に託したら今度は先生のブルーの手術着が気になったみたいで、「ジーッ」っと見つめてました。何も分からない時期にオペできるって、本人にとっても親にとっても幸せなんだと思う。私が大泣きしてたって、こうたろうは何の事やらさっぱりだもん。

9時5分開始。

手術終了予定時間を聞きそびれたので、14時くらいからそわそわしてしまって、エレベーターホールでエレベーターが止まる音にビクッとしたり、手術を待つ他の家族の院内PHSの音に反応したり・・・緊張しっぱなしでした。
17時過ぎに終了の連絡があり、すぐにICUへ飛んで行きました。人工呼吸器を付けて眠っているこうたろうの顔を見たときには本当にホッと胸をなで下ろしました。「予定していた事は全てできました」と執刀医(外科のK先生)の言葉。それって「成功」って思って良いんだよね?O先生から、「家族控え室で待って、1時間後にもう一度ICUに来てください。何もなければ今日は帰ってもらいますね」と言われ、「あぁこの1時間で急変することもありうるんだなぁ」と思いました。

執刀医を始め外科チームの先生や看護師、スタッフのひとには、世界中の感謝の言葉を伝えても足りないくらい感謝しています。医療制度については昨今様々な問題が言われてますが、こうたろうの場合は、こんな難しいオペを受けられる技術力の高さ、しかも公費で受けられる日本の医療制度に感謝します。おおきくなったら、きっちり税金を納めて社会に還元しないとね!