グレン手術入院1日目

とにかく忙しくて長ーい一日でした。
まず外科外来→入院という段取りが病院側としてはイレギュラーだったようで、専門外来受付で「今日入院なんですが、その前に外来で主治医からお話があるようなんですが・・・」と事務方に指示された通り伝えても、確認が取れるまでに10分くらいかかり待たされました。確認取れた後、周産期の看護師さんにばったり会ってベラベラしゃべってたら、外科外来の看護師さんに「○○さーん!順番ですよー」と呼びに来られる始末・・・。いきなり汗びっちょりですワ。

初めてお会いした外科のK先生は、ママ友がみんな口を揃えて言う「任せて安心の良い先生」でした。ドキドキしながら診察室に入ったら、開口一番で「おぅ、急にオペ決まってすまんかったのぅ」って。ちょっと方言入ってて、ほんとにこんな軽ーい感じなんです。今まで内科医しか知らなかった私は「あぁ、典型的な外科医!」ってある種の感動を覚えました。お医者さんも性格によって専門分野の向き不向きがあるんだろうなぁ。オペの詳しい説明は今日の17時から聞くことになったので、結局10数分の顔合わせみたいな診察でしたが、こんな短時間で私はソッコー先生が大好きになりました。こうたろうの心臓をお任せしよう!と決意できました。

今回から小児科病棟に入院です。今まで2回入院した乳幼児病棟との違いがあまりにも大きく、ショックを受けさらに苛立ちまでもがフツフツと!
1,一日3回飲んでいる時間薬(インクレミンシロップ、インデラル)を「持ってきた?」と普通に聞かれた事。入院したら病棟で用意するのが普通じゃないの?!結局先生に確認して、明日オペだから飲まなくて良いという事になったのだけど、なんか納得いかない。大事なお薬なんだから事前に言われてたら絶対持参したのに。
2,本人専用のほ乳瓶を用意しないといけないこと。これも言われてたら持参してたのに!哺乳時間になると看護師さんに調乳を頼み→数分後自分でナースステーションまで取りに行って→乳首も数種類ある中から選んで付ける→飲ませる、という流れなのです。乳幼児病棟では看護師さんに頼んだら、乳首までセットして病室に持ってきてくれていたので、これも違いにショック!こうたろうの好みの乳首がどれか分からず、大泣き&飲んでくれませんでした。おばあちゃん(実母)にあかちゃん本舗でいつものほ乳瓶を買ってきてもらい一件落着でした。
3,離乳食は後期のものが用意されてました。カテ入院の時は初期を食べていたのに・・・そういう引き継ぎはしてくれないのね・・・。
4,オペ前の入浴時に身体に消毒用イソジンを塗りたくること。これをするって事は知識として知っていたけど、まさか私が自分でやらなくちゃイケナイなんて、超予想外!乳幼児病棟では看護師さんがやってたし、そもそも初めてのオペなんだからやってる場面を見たこともないのに、どうやって塗るの?!しかも初めてのお風呂場で!!看護師さんに「えっ?私が塗るんですか?やってもらえないんですか?」と質問ではなく依頼風(半分怒ってたと思う)に言ってみたけど「お母さんやってください」ってサラっと言われた。ばあば(義母)が一緒に入って2人がかりで塗ったので何とかなりましたが・・・。
結論は乳幼児病棟は「至れり尽せり。その代わり授乳時間、尿量測定、感染対策など、管理は徹底。」小児科病棟は「管理はゆるーい代わりに自由にリラーックスできます」って印象です。大きい子もいるから仕方ないのかも。

17時から、明日のオペの説明。パパ、私、おじいちゃんおばあちゃん(私の父母)の4人で聞きました。オペ後30日以内の死亡率が10%〜20%と書いてあって、それにショックを受けましたが、ママ友に聞くともっともっと高い数字の子もいてるそうで。どの子もたくさんのリスクを抱えながらオペに臨んでいるんですね。そうしなきゃ、長く生きられないんだもんね。
一番怖いなと思った合併症は「横隔神経麻痺」。横隔膜の神経が上大静脈にそって位置しているので、神経を動かしたり触れたりするだけでも麻痺が残る場合がある。麻痺が出た場合は手術が必要。あと、こうたろうの場合は無脾症なので免疫機能が低く感染症に陥る危険性が高い。リスクや合併症への不安は尽きないけど、もうやるしかない。そう腹を決めました。

病室に麻酔科の先生や、明日担当の看護師さんが次々と来て、説明を受けたり同意書へのサインやら忙しかった。こうたろうはいつもと違う雰囲気に興奮しているのか、昼寝をしていないのにも関わらず、20時になっても21時になっても寝ない!!パパとばあば(お義母さん)と3人がかりで寝かしつけをして、やっと22時過ぎに寝てくれました。。。私たちはぐったり。明日は朝8時に病院に入ります!